女房族

一番動きたくない時間に母に強要され、もっともやりたくない種類の整理をさせられる。親はすべては僕が選択した意思だから文句をいわずにやれ、というが、そんなことはなく、彼女がいった提案は絶対命令で、それに従わないとどれだけ煩く、ひどいことになるか、ということを、おとといのことさえ記憶していないのだから、恐れいる。あげくのはてに、今日は結局アミが来たから、私が口やかましく言ったからこそよかったのだ、と自己正当化する。ここまでくると至芸の域だが、本当に嫌だ。

今は昔、中高校生になって、母親からお使いを頼まれて=命令されて=いやな思いをしたことが何度かある。彼女の気に入らないときの剣幕は恐ろしく、直ぐに今買ったものを店まで返却しなければならないときだ。だいたいこんな時間に居合わせるときは、不運なんてものではない。なんとか、その場に居合わせないよう遠ざかることに決めていた。代役は幼い弟に行くことは殆どなく、親父が不運を担ぐことになっていたように思う。どうしてこんなこと思い出したのだろう。女と言うものは、どうして手前勝手なんだろうね、自分が気に入るまで納得するまで行ってみりゃいいのに。ふんふん。