女は灰になるまで女

  • 女房を見ているとつくづく凄いなぁと思う、いや、凄まじい生き様だと思うことが多くなった。それに比べて、男はなんとあっさりしたものか、この世に生の執着など無いのかと思うくらいだ。
  • やれ、フラダンスだ。いいベベに夢中で飛びつく。ハワイ人はもっと質素なものを着ていると思う。ラジカセを買う。テープのダビング。町中走り回っている。
  • 料理、アムウエイの食器を買う。やたら高価なものだ。フライパン・なべ等々、一個万円札が飛んでいく。料理講習会に行く。「売り方が客を集める宣伝の場だ」「分かっているよ、そのくらい」だって、結婚当初の「たおやかな風情」は?「狸に化かされたかな」「どっちがよ」
  • 大正琴だ、マージャンだ、やれなんだかんだと。ばあさんの手習い、いまから、チーポン、「これ何の役」。亭主にも出さない「おつまみ持って行く」。やらないのは、囲碁将棋くらい。競馬競輪だって危ないものだ。機会が無いだけだ。
  • 週に一度は、お酒つき夕食会、終わってカラオケ大会。
  • フラだ!お琴だ!「大変だ、明日よ」、「さぁ、発表会だ」前夜にあわてて、練習。学生時代じゃあるまいし、習熟度ゼロだ。
  • 化粧品にいたっては、娘と張り合っている。香水は、ネールはどうする。美容院は月2回は最小。男の散髪から見れば、「桁が違うもの入りだ」と思う、発言力もない、家計管理してない、当方とっくになんにも無い。おら、こんなのやんだ、だが、行くとこない。
  • 結婚する時、俺なにか弱みにぎられるようなこと言ったっけかナ、女は一生に三度居直るという、一度はお産した時、二度目姑が他界したとき、三度目は亭主が死んだ時。亭主は女房が死んだら、後を追うように死ぬ、男は弱い。
  • この先どうなる。亭主ども。