定年後

  • 閑にあかせて、身辺整理を間々することがある。中でも古い名刺の整理処分には思いでもあり、なかなかに整理がつかないで、残っているものがある。まだ、数百枚はあろうか。
  • うっかり捨てると、名前や住所が刷り込んであるから、大変だ。
  • 国内をあちこち歩いたためか、毎日のお付き合いの結果であるが、こうも多く残るとは、我ながらしっかり働いたんだなぁと、エラいもんだと思う。
  • 諸氏はどうしているかな。役所であっさりゴミ箱に捨てている光景を見たことがあるが、全部が全部ではない。役人から見れば、その時かぎりの名刺もあろうし、幹部連中ともなると、秘書に整理させたり、自分でブックに整理する人も見かけた。
  • こういう人は、きっと出世するよ、と思ったものだ。
  • いま、別(昔で言う隠居)の世界に入ったのだから、まったく不要の名刺である。刻むほうが適切な処理ほうだろうな。
  • ちなみに、もう名刺ホルダーに入る新たな名刺も数少なくなってきた。
  • そうだ、世間様社会とのかかわり方も違ってきているのだから。古い名刺ホルダーも処分しなきゃぁ。